シングルタスクとマルチタスク

「気づく瞳」「気づかない瞳」 - G.A.W.

 マルチタスクが苦手な人は存在する。私も比較的苦手な方だ。そういう人に並列作業を上手くやらせるにはどうすれば良いか、という問題の1つの答えが上記のエントリにあった。

 並列した幾つもの作業を同時にこなそうとすると混乱して収拾がつかなくなる。そこで、「売り場全体を見回して状況を把握する」という上位タスクを置き、それぞれの作業はそれに従属しているという形にすれば、シングルタスク人間にも仕事を把握し易くなるのだ。

 シングルタスク人間は、作業の優先順位を決めて一つずつ順番にこなす事は得意だが、3つ、4つを並行して行うのは苦手だ。そこで、多数のタスクの並列ではなく、周囲を見回してリアルタイムで仕事の優先順位を入れ替えるという作業と現在の作業の、2つのタスクだけに絞ると考えてみる。これならばシングルタスク人間でもなんとかなりそうだ。

 周囲の状況を把握していれば、次に起こることをある程度予測することが出来、突発的な出来事に慌てることも少なくなる。その辺をサッカーで例えるなら、常にルックアラウンドしてフィールド全体を把握し、敵味方の動きを予測して華麗なスルーパスを出す中田英寿選手と、「急にボールが来たので。足の内側でければよかったが、外側でけってしまった」の柳沢敦選手の違いになるのかもしれない。*1

*1:もちろん柳沢選手も日本代表に選ばれる名選手だから、普段は周囲を把握しているのだろう。